企業選びのポイント
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企業選びのポイント(就職先・投資先)

就職先または投資先として企業の選び

就職先として企業の選び

 戦後、日本経済は高度経済成長期を中心に素晴らしい発展をとげ、米国に次ぐ経済大国になりました。その中心は企業とその従業員の活躍があったから成し遂げたのです。 家計の所得も企業からの給与所得が中心となり、地方から大都市へ、農業、漁業、商店などの自営業などの比率は低下しました。 家計のサラリーマン化が進む中で、有望な企業は何処かを見つけることができる能力を身に着けることが大切になっています。

 進学や就職という人生の大切な岐路の選択の中で、進学は偏差値などのデータが充実しており、自分に適正な学校に進学することができます。 一方、卒業し就職するときに将来性のある有望な会社は何処かとはという判断はとても難しいわけです。個人金融資産の3分の2が有価証券である米国人は豊富な企業情報を持ち、 有望な企業は何処かなどの投資判断能力を持っています。日本人はどの会社が有望なのか、どのようなことをしているのかなど、子供の就職時にアドバイスができない親や、 就職したい企業のイメージを具体的に持っていない学生が多く、「何となく」就職先を決めてしまう場合が多いのではないかと思います。

就職・企業選び


 家計が企業の収益分配を受け、成長を享受できる方法は労働と投資しかありません。就職としての企業選びにも投資教育が大切であると思います。 株式投資は不労所得でありギャンブル的ないかがわしいものとして考える人が多いのですが、自分の一生の就職先を決める時の重要な判断としても使えるわけです。 終身雇用の時代から転職しキャリアアップしていく時代に入っているとするならば、有望な会社、有望な仕事、求められる能力などはどれかを判断する能力はより一層必要にります。

 MSNマネーでは生涯給与のランキングが掲載されています。一流企業はすばらしい人材、環境、ブランド力、ビジネスモデルを持ち、優秀な経営者がそれらの経営資源を有効に使い、 社員を鍛え更にその社員がより多くの付加価値を創造できるようにするものであります。その企業内で熾烈な競争があり、よく勉強をして自分の価値を高めて、 必要とされる人にならなければ高額な生涯の給与には在りつけないのは言うまでもありません。企業と社員が栄え共にハッピーになる仕組みが一流企業なのです。

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投資先として企業の選び

 生涯のうち企業活動に「労働者」としてのみ参加し、その果実(収益)を給与としてだけ分配されるのでは、あまりにももったいないことと思います。 日本のGDPは2%弱、いざなぎ景気はGDP15〜16%であり成長率では比較にならないわけですが、勝ち組の企業で株主資本利益率(ROE)が高く、しかも15〜20%で安定成長している企業は たくさんあるわけです。企業活動に株主として参加し、その果実(利益)を享受することを勉強することは意義のあることです。

 退職後株主として企業選びをする、 または若いうちから株式投資を始めるのでもよいでしょう。株式投資を始めるならば中長期投資のスタンスで考えることが基本です。先ほどの就職先を選ぶが如く、 従業員も取引先も株主も皆ハッピーになる仕組みがしっかりできている企業に長期のスタンスで投資することが王道であると思います。企業活動の果実(利益)は株主の利益であり、 あなたのものになるわけです。利益の一部である配当金だけが株主のものではなく、内部留保(過去の利益の蓄積)される利益も含めて株主のものであるという事実にもっと 注目していただきたいと思います。

企業選び


 中長期投資の場合は、売上から原価を引いた粗利から従業員の給与などの販売管理費を差し引き、税引き前利益から税金を差し引き当期利益が 株主の利益となるわけです。しかし、諸経費を差し引くと利益の出ない時もありますし、赤字になっても従業員の給与は支払わなければなりません。その時は 株主の物である内部留保を取り崩すときもあるかもしれないのです。良いことばかりではなく悪い時期もあることを肝に銘じておく必要もあります。

 中長期投資はこのように企業活動の果実(利益)を受け取ることができ、将来の企業活動の果実(利益)を予測して投資することが株式投資の原点です。 しかし、あまり長期的な予想は難しいので、柔軟に半年から2〜3年程度のスタンスで行ってもかまいません。その点では従業員に比べ株主は自由な立場にあります。

 先ほど生涯年収第1位にランクされたキーエンスという会社は、生涯給与6億1,532万円でした。FAセンサーをファブレス(外注)で展開している会社です。 売上に対しての原価20%、粗利は80%であり、抜群の収益性を誇っている企業です。ルイビトンやシャネルのようにブランド力があればあるほど粗利は大きくなります。

 キーエンスのように技術力がある会社も同様です。 企業が創造した付加価値である利益は、従業員や国やその他利害関係者と株主で配分するわけですが、 損益計算書を見ると従業員は売上の15.5%の約245億円を得ており、国には税金として売上の21.3%約337億円が納められています。 残りは株主のものである当期利益は売上の31.9%の約504億円ということになります。 キーエンスの場合は、従業員の2倍の利益を株主が得られるのです。

 一流企業にはなかなか就職はできませんが、投資する金額さえあればいつでも誰でも株主になれるわけです。就職時だけ企業選びをするのはもったいない話であると思います。 

キーエンス業績内容

割安なものに投資する

 このようなすばらしい企業の株式はみんなが投資したがる対象です。 景気がよく企業業績も絶好調の時などは、人気があり割高になっている場合が多いのです。 株式投資は皆が買う割高のときに買うと効率が悪く、逆に株価が割安局面で買うとパフォーマンスが上がる場合が多いのです。

 一般大衆に迎合しない強い意志と的確な判断能力を習得しなければなりません。過去どの程度の投資収益率であったのか、リスクである投資収益率のブレ幅(標準偏差)などを調べる 必要があると思います。これもMSNのWebサイトで調べ、Excelで標準偏差を計算することができます。詳しくは講座の中で説明いたします。 一般的に株式は長期間保有すると、 収益のブレが少なくなり安定してきます。ちなみにキーエンスは10年保有の場合11.8%の収益率になっています。10年で投資金額が約3倍になっています。             

キーエンス株式投資収益

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