ナレッジ・パソコンスクール >投資講座TOP>米国における株式リターン1990年-2000年
1990年代のアメリカ企業の株式投資リターン
1980年代の日本企業は「ジャパンアズナンバーワン」などと賞賛され、株価も右肩上がりの時代が続きました。その驕りとその後の不動産バブルにより、1990年以降はまったく投資対象としての魅力がなくなり、逆スパイラル現象により階段を転げ落ちるように株や土地が暴落するデフレ時代となりました。 一方、米国ではマイクロソフト、インテルやDellコンピュータなどが、パソコンの時代を先取りし独占的な商品供給や強い競争力により1990年代に大躍進を遂げました。
Dellは10年で1000倍!
Dellは1990年代に10年間で1000倍になったのです。パソコンの在庫を持たないDellモデルと呼ばれるシステムは利益率が高く、世界中のシェアーをどんどん拡大してゆきました。 10万円が1億円になりました。当時パソコンは20〜30万円していましたが、私も2台程度は持っていましたが1台分でDell株を買っていたら3億円という計算になります。
マイクロソフトは567倍!
マイクロソフトは1986年株式公開し10年間で、100倍(1996年)となり、ITバブル時に567倍まで上昇し現在は300倍前後で推移しています。 WindowsとOfficeが入っていないとパソコンではないという「デファクトスタンダード」になってしまったのです。
インテルの場合
もうひとつの「デファクトスタンダード」がIntelのPentiumプロセッサーでした。「Intel入っている」のキャッチフレーズ。パソコンにはWindowとIntelが入っているというスタンダードができてしまいました。インテルも10年で50倍その後のITバブルで約110倍になっています。
2000年からのアメリカ企業の株式投資リターン
2000年にITバブルが崩壊し宴の後の悲惨な状態の中、2000年代のスーパースターが誕生しました。皆さんよくご存知のGoogleとAppleです。
Googleの場合
2004年8月19日に売り出し価格の85ドルに対し、100.335ドルで初値がつきました。売り出し価格に対して18%高で初値をつけ、2倍になるのに約6ヶ月、3倍には約1年、4倍には約1年半、5倍には約2年3ヶ月という具合です。持っていてとても心地よい株であり、精神的に苦労しなくてよい銘柄です。
Appleの場合
2007年7月末で時価総額がとうとうHPを抜きました。NY株式も大幅下落、全面安にもかかわらず146ドルと今一番人気の大スター株です。
優良成長株の長期投資
このように私の好きな日米の超成長株を紹介してきました。こうしてみるとトヨタや松下に10万円投資すれば60億〜100億円、Dellに100万円投資すれば10億円、ヤフージャパンに200万円投資すれば7億円になり、大資産家になるのは簡単に思えるとかも知れませんが、なかなかそう簡単にはいかないようです。
米国第2位の資産家ウオーレンバフェットは1代で5兆円以上の資産を築いた有名な投資家ですが、コカコーラやジレットなどの大株主として長期保有をしているようです。また、彼の師匠であるフィッシャーも超成長株を長期保有するように教えています。 私は超成長株を長期に保有することがポイントになるのではないかと思います。
私自身の経験からも優れた会社の株式は上昇します。上昇すれば利益を確定するために売却します。売買を何度も繰り返しますと結局手元に残る株は上昇しないボロ株が多くなります。業績が悪く回復する兆しがない場合が多いのです。うさわ(がせねた)や株価の勢いにつられてついうっかり買ってしまったものばかりが残ります。売ってしまって遠い彼方へ行ってしまった愛しい優良株は簡単には戻ってはくれません。 長期投資できる優良成長株式を見つけ出すスキルを取得したものですね。
長期ばかりでも飽きてしまいますので、優良株のタイミングを計りながら売買していくスキルとあわせて取得するのが理想的といえます。 下記の表は25歳から毎年100万円を貯蓄し、それを10%で運用した場合、60歳で元利合計2億9913万円になります。元金は3600万円が約10倍になるのです。 バフェットは1代で5兆3800億円の資産を築いた人ですが、現在76歳、少年時代新聞配達で稼いだお金を元手に11歳から株式投資を始めたといわれます。年率30%近い運用成績を収めないと5兆円にはならないと推測できます。 パーソナルファイナンス(個人の金融に関する)教育が重要な時代になっています。このたび、パソコンを使った証券投資講座を開講したいと思います。