ナレッジ・パソコンスクール >投資講座TOP>日本の株式リターン1950年-1960年
1949年~の株式投資のリターン
日本経済は、第2次世界大戦後飛躍的に成長し、長期にわたり繁栄を極めてきました。10年保有の年代別投資収益率は1952年~60年は29.4%であり極めて高いパフォーマンスでした。
トヨタ自動車の場合
1949年に買い付けた場合、約10年間で約1000倍、約30年間で約1万倍(年率36%成長)になっています。 2007年には10万倍以上になり、仮に1万円投資した場合、10億円になっています。かの有名な豊田佐吉さんが自動織機を作り、長男喜一郎さんが自動車会社へと進化させたのです。 私の父親が10万円でも投資してくれていたら、100億円になっていたなんて夢を見たことがあります。入社間もない証券営業時代に年配のお客様宅へ訪問したときなどは、 昔は素晴らしいときがあったとよく聞かされたものです。有償増資、無償増資、株式配当など株数がどんどん増加し株価も上がる時代だったのです。
松下電器の場合
「経営の神様」といわれた松下幸之助さんという天才経営者率いる松下電器は、株式公開後3年で11倍、5年で109倍、約20年間で1万倍(年率60%成長)になっています。天才経営者を超越し神様といわれた由縁が伺えます。株式投資の第1のチェックポイントは経営者であるということが、この株価をみると十分理解することができます。 1万円投資した場合、20年間で1億円になっているわけです。その後6万倍、つまり6億円以上になっています。
1960年~の株式投資のリターン
1960年から10年間保有した場合の株式の投資収益率は東証1部の平均値は13.4%でした。この時代はソニーやホンダが代表的な成長株でありました。
ホンダの場合
ホンダは1957年公開し1960年には100倍になり、1988年に1000倍(年率35%成長)になり現在は5000倍という素晴らしいパフォーマンスになっております。 本田宗一郎さんが自転車にエンジンを付け販売したところから創業し、オートバイで世界1になり、さらに自動車まで発展してゆきました。 いまだに成長する遺伝子を持った企業であると思います。
SONYの場合
ソニーも1957年公開し1969年に約200倍となり1989年1000倍となっており、その後ITバブル時に4000倍となりました。 井深さん、盛田さんの2人の創業者が東京通信工業という小さな町工場から素晴らしい技術を開花させトランジスタラジオなどを世に生み出し、世界中で大ヒットを飛ばしました。 現在、やや低迷しておりますが輝かしいソニーに復活してほしいものです。
任天堂の場合
任天堂は京都のトランプや花札など玩具メーカで結構早い時期(1962年)に公開しました。2年目に10倍となり、その後、ファミコンがブームとなり1982年に200倍、
1986年に1000倍になりました。現在の12810倍はまことに見事なパフォーマンスです。
この企業もオーナー経営者山内溥さんの才能が光る企業で、その遺伝子が現在でも引き継がれています。当時10万円投資していればなんと12億8000万円になっています。